「ちいちゃんのかげおくり」が辛すぎる。(ネタバレあり)

中2長女がTik Tokで「国語の教科書に掲載されている年数が長い作品ランキング」というような動画を見ていた。
1位は「ごんぎつね」(…だったはず☆)。
何位かに「ちいちゃんのかげおくり」が入っていたのだが、長女は「この話知らない」というから驚いた。
日本一有名な(自分調べ)「ちいちゃん」を知らないとは!
が、それもそのはず。
「ちいちゃんのかげおくり」が載っているのは光村図書。
子供達が小学校で使っているのは、少数派の東京書籍。
東京書籍には「ひとつの花」という戦争のお話が載っている。
長女のためにちいちゃんのお話をざっくり教えてあげたのだが…。
「あれ?これってこんなに救いのない話だったっけ?」と泣きそうな気分になってしまった。
「ひとつの花」は、体の弱いお父さんが戦死してしまうが、お母さんと主人公の女の子は生き残り、2人でしっかり生きていく、という明るい未来を感じさせて終わる。
対して「ちいちゃんのかげおくり」は……一家全滅。
こちらも、体の弱いお父さんは戦争へ行き、残されたお母さん・お兄ちゃん・ちいちゃんは空襲に遭い、必死で逃げるもちいちゃんは2人とはぐれてしまう。
知らないおじさんや、近所のおばさんが一寸助けてくれるものの、ちいちゃんの「お母ちゃんがいる」という言葉にうなずき、離れていってしまう。
しかし、家族の誰もちいちゃんのところへは帰ってこない。
ちいちゃんは空襲で壊れてしまった自宅近くの防空壕で、ほとんど飲まず食わずで何日か過ごす(おそらく、2日か3日)。
そして最期の朝、力を振り絞って、お父さんが出征する前に家族でやったかげおくりをして…。
「夏のはじめのある朝、こうして小さな女の子の命が空に消えました」
はい!号泣‼️‼️‼️(心の中で)
大人に2回も手をさしのべられてるのに、その手を掴むことなく力尽きてしまうちいちゃん…小学校の時はあまりピンと来なかったが、今は「火垂るの墓」ばりに辛いっ‼️
いや、「火垂るの墓」のせっちゃんは、お兄ちゃんに看取られている。
ちいちゃんは、一人ぼっちで旅立ってしまった…「火垂るの墓」より泣ける‼️‼️‼️
今まで見た戦争ものの中で、私史上1番切ないお話かもしれない。
1度は助けてくれたおじさんとおばさんも、ちいちゃんの言葉をあっさり信じて離れてしまうのはどうなのか…本当にお母さんが来るのかどうか、確かめてあげても良かったのではないか…とも思ったのだが。
ちいちゃんが一人ぼっちになってしまったと知って、極限状態の中で果たして他人の子を引き受けようと思えるだろうか。
おじさんもおばさんも、おそらく母親は来ないと察していたのではないか。
けれど、引き取る余裕はない…だからちいちゃんの言葉を理由にして、離れていった。
誰もが自分自身が生きるのに必死だろうから…。
そう考えると、やるせない気持ちが更に大きくなる。
人の親になった今、もう1度この物語を振り返ってみて、ありきたりだが「やっぱり戦争はよくない…断じてよくない…」という思いが強くなった。
「ちいちゃんのかげおくり」が出版されたのが1982年、教科書に掲載されたのは昭和61年で、今年で38年目だそうだ。
ちなみに小学校の頃、かげおくりに挑戦してみたのだが、うまくいかなかった☆
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