今朝のめざましテレビで、京都のオーバーツーリズムについての特集があった。
(オーバーツーリズム…過度な観光客の増加に伴う渋滞や騒音、自然環境への悪影響などの弊害の総称)
円安の影響で、外国人観光客がたくさん来ているらしい。
その弊害の一つが、ごみ問題。
街中のごみ箱に入りきらなかったごみが、周りに散乱している。
近隣のお店の店員さんが1時間ごとにごみ拾いをしている。
大きいごみ箱を設置してみたものの、道が狭いのと観光客が多いのとで、頻繁にごみ回収車が取りに行けない、等々。
このニュースを見て思い出したのが、中国のごみ箱事情。
年末年始に、夫の赴任先である中国に子供三人連れて遊びに行ってきた。
上海・西安・杭州・蘇州と4都市を回ったのだが、どの街にもごみ箱が多かった。
50メートルごとくらいにごみ箱があったんじゃないかと思う。
ごみを捨てそびれても、ちょっと歩けば次のごみ箱が現れる。
そうなると、「捨てそびれちゃったけど、次のごみ箱で捨てよう」という気持ちになる。
ポイ捨てしようと思わない。
ごみ箱が多いのは、街中だけではなくて、建物の中も同様。
これだけ大量のごみ箱があると、回収するのも大変じゃないかと思うのに、どのごみ箱もごみが溢れて散乱しているということはなかった。
だから、中国の街は案外きれいだった。
日本は、街中のごみを減らすため、持ち帰らせることを目的に、ごみ箱を減らしてきた。
おかげで今の日本は、本当にごみ箱が少ない。
(先日中国から一時帰国していた夫も「ごみ箱がない…」とぼやいていた。)
果たしてそれは、本当に効果的な方法だったのか。
中国並にごみ箱を増やすのは、回収する人員確保という意味でも非現実的かもしれない。
でも、街中のゴミ削減のため、ゴミ箱なくします、ごみは各自持ち帰って捨てて、というのはちょっと素っ気ない気がする。
誰だってごみを持ち歩きたくはない。
それで結局ポイ捨てにつながっているなら、本末転倒なのでは。
もう単純に、ごみ箱の数を増やす方向で考えた方がいいんじゃないか。
ゴミ箱に出会えた時の嬉しさは、けっこう大きいから。
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