人生折返し地点通過しました

人生後半戦突入!あー面白かった!!と言える人生が目標‼️

SPY×FAMILYから、理想の家族を考える

2022年に線画まで描いたSPY×FAMILYの二次創作

今週のお題「名作」

 

SPY×FAMILYが面白い。

 

2020年、コロナの流行に並行して人気が爆発した「鬼滅の刃」。

家族でハマったこの作品が引き金になり、色々な少年漫画を読み漁った。

「呪術廻戦」、「ハイキュー!」、「僕のヒーローアカデミア」、「進撃の巨人」、「葬送のフリーレン」etc.etc.…(ジャンプ漫画が多め☆)

これまで少女漫画ばかり読んできたのに、40過ぎて少年・青年漫画にハマるとは自分でも予想外だった。

なぜそうなったかは、またそのうちに。

 

SPY×FAMILY」はメインキャラクター3人の関係性・人間性が魅力的だ。

主人公のスパイ「黄昏(たそがれ)」は、敵国のボスと接触するという任務の為に、早急に仮初の家族を作らねばならなくなった。

ボスの子供が通う名門校には、優秀な生徒だけが親子で出席できる懇親会があり、それにはボスも参加するため、1番接触を図りやすい。

その任務を果たすためだけの家族だ。

彼が選んだのが、凄腕女性殺し屋のヨル、人(のみならず動物も)の心を読むことができる超能力を持つ孤児の女の子アーニャ。

自らはロイド・フォージャーと名乗り、2人と偽家族を形成して、敵国へと潜入する。

 

お互いの利益のために繋がった関係であるにも関わらず、ロイドもヨルもアーニャも仮初家族を守るために奮闘する。

この家族関係が壊れてしまったら任務も、殺し屋稼業も続けられないから、という大きな理由以上の優しさ・情が3人の間には見える。

特にアーニャは、自身の能力によってロイドとヨルが家族を続ける目的が分かっている上で、せっかく手に入れた居場所を手放すまいと、涙ぐましい努力を重ねる(結果が伴っているかは別として)。

仮初の両親のために、2人の危機を察知する度に奔走する。

その姿が面白くて可愛いのと同時に、切ない。

ロイドとヨルは、例えこの関係が壊れたとしても何とか生きていけるだろう。

でもアーニャは、ロイドとヨルがいなくなってしまったら、また元の孤児院に戻されて、一人ぼっちに逆戻りしてしまう。

3人の中で、この家族が続いて欲しいと1番強く願っているのは、間違いなくアーニャだろう。

そして、それが極めて難しいことも、たぶん分かっている。

だからこそ、ロイドのために自分の能力以上のことでも頑張ろうとするアーニャが切なくて、哀しくて、とつてもなく愛おしい。

人の親としては応援せずにはいられない。

 

SPY×FAMILYの3人が、偽物と思われないために家族であろうと努力する姿は、翻って理想の家族にとても近い。

ロイドやヨルがイメージしている「本当の家族」が、至って健全なものなのだ。

その健全な家族のイメージに近づこうとするのがとても微笑ましい。

敵国のボスに近づくためだけなら、劣等生のアーニャの学力を上げようとしなくても、もっと効率の良いやり方がありそうだ。

アーニャが使えないと分かった時点で、もっと優秀な子供に取り替えることもできたはずだ。

だがそれをせず、アーニャの能力を何とか底上げしようとしたり、好きなものを買ってあげたり、遊びに連れて行ったりするロイドは、どこからどう見ても立派な父親そのもの。

本人の気付かない奥の奥の方で、この仮初家族に対する情もわいているようにすら思える。

プライベート空間には立ち入らず、適度な距離を保ちつつ、常に相手の様子を気にかけて、困ったことが起きているなら助けようとする…この理想的な関係性は、偽家族だからできることなのか。

結婚する前まではマメだったのに、結婚した途端横柄になったり、人の話を聞かなくなったり、相手を軽んじたりして、礼儀も配慮もなくなる人がいる。

結婚しても夫婦は他人。

我が子も、別人格を持った他人。

親しき中にも礼儀あり。

心地よい家族関係を作るためには、家族全員の努力が必要なのは、本当の家族でも同じだ。

なのに、結婚前や、離婚して他人同士になった時のほうがいい関係になれた、なんて話も聞く。

人は他人同士でいる方が幸せなのか、結婚の意義・利点は何なのか…SPY×FAMILYを見てると、そんなことまで考える。

 

 

SPY×FAMILYがこの先どんな展開になるか分からないけれど、アーニャが笑顔でいられる結末になるといいなと思っている。

 

こどもの日なので、ちょっと真面目に家族について考えてみました。

長くてすみません。

トップのロイドさんとアーニャのイラスト…線画で2年も放置してるので、そろそろ色つけてあげないとな~。

 

初めましての方へ…自己紹介です↓

uraraka20240416.hateblo.jp