子供の頃「幸福の王子」を読み、王子とつばめの献身的な行為に感動した。
詳しいストーリは割愛するが、2人の悲しいラストに子供の私はひどく心を痛めたものだ。
そして大人になった今、私はつばめのとある行為に頭を痛めている。
今の家を購入してから10年、ずっと悩まされている。
つばめの巣作りだ。
3月くらいになると、毎年つばめがやってきて、我が家の玄関に巣を作ろうとする。
玄関といっても、玄関ドアの上だ。
ドアが周りの囲いから少しだけ飛び出している形で、その少しのスペースを巣作りに狙ってくる。
そこに巣を作られると、ドアを開ける度に巣は動くし、何なら壊れるし、当然糞が降り注いでくる。
これはたまらない。
そもそも私は鳥が苦手だし、玄関始め家の周りを糞だらけにされるのは、断固我慢ができない。
というわけで、毎年つばめを追い払うことに心血を注いできた。
敵もさるもので、玄関ドアがダメならポーチの壁、外灯の上と場所を変えようとする。
こうなると、つばめと私の知恵＆根競べだ。
さすがに10年も追い出され続けると、つばめも巣作りは諦めた模様。
ただし、お隣とか近所に巣があるから、我が家を休憩場所にしようとする。
それでも糞害がひどいので、休憩すら許したくはない。
くどいようだが、私は鳥が苦手なので、近くに来てほしくない一心だ。
玄関ドアの上に光るテープを養生テープで何本も貼り付けてヒラヒラさせた。
外灯の上には釣り糸を張って、つばめがとまれないようにした。
この二つの方法は意外とよく効いた。
しかし、私が届かないセコムのランプの上で休憩するようになったので、これは小まめに追い払うしかない。
そんな戦いも、今年はようやく終わりのようだ。
玄関上の光るテープと、外灯の釣り糸を来年用に残しておくか否か、迷っている。
つばめが巣作りすると幸せがやってくるというらしいが、私はつばめが来て幸せを感じたことはない。
いない方が幸せです。
あまりのしつこさに、「幸福の王子」の感動も激減、ヤクルトスワローズまで嫌いになりそうなくらい、つばめがトラウマになっている…☆
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